ストレスによる抜け毛症状は治る?特徴や対策、回復方法などを解説!

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カイトオオキ

カイトオオキ

「最近急に抜け毛がひどくなってしまったけど、どうして?」

「ストレスがあるから髪が抜けるの?」

上記のような不安・疑問を人知れずお持ちの方は多いものです。突然起きた異常な抜け毛にストレスがどう起因しているのか、気になったことがあるのではないでしょうか。

今回はストレスによる抜け毛症状の特徴や種類、対策法などについてお話しします。急激な抜け毛にお悩みの方は、本記事を参考に一度ご自身の頭髪を確認してみるといいかもしれません。ぜひ、最後までお見通しください。

ストレスによる抜け毛の特徴とは

ストレスが引き金となって起こる異常な脱毛には下記に挙げる特徴があります。

抜け毛の量

抜け毛がいつもよりひどい場合、ストレスによる異常脱毛の可能性があります。一般的に1日の内で抜ける毛量は50本から100本程度とされています。例えば洗髪のときに大量の髪が指に絡まり付いたり、起床時に枕に大量の毛が付着していたりする場合、異常脱毛が起きている恐れがあるかもしれません。

ストレスが抜け毛という身体症状となって現れている可能性を考慮しましょう。

毛根の形質

抜け落ちた毛髪の毛根が下記の状態である場合、ストレスによる異常脱毛の可能性があります。

  • 毛根が小さい
  • 毛根にヒゲがある
  • 毛根にくびれがある
  • 毛根が白い
  • 毛根が消失している

自然に抜け落ちた毛の毛根は黒く丸いものです。抜け毛の毛根が上記に挙げる5つの特徴に当てはまる場合、毛根が十分に成長しきれていないまま抜け落ちてしまっている可能性があるでしょう。

抜け毛の形状

抜け落ちた毛に毛痩せ・切れ毛がある場合も、ストレスによる異常脱毛の可能性があります。ヘアサイクルにおいて正常に休止期を迎え抜け落ちる毛髪は太くハリがある状態です。

枕に付着している毛やドライヤー後に散らばった毛、ブラシに絡まりついた毛などが皆細く短いものばかりである場合、注意が必要でしょう。

ヘアサイクルとは

ヘアサイクルとは毛髪が毛根に生まれてから自然に抜けるまでの周期を指し、下記に挙げる3つの段階に分かれています。

・毛母細胞の分裂が活発に行われる成長期

・細胞分裂が滞るようになる退行期

・毛髪の成長が完全にストップしてから自然に脱毛するまでの休止期

ストレスによる抜け毛の種類とは

ストレスが関係している抜け毛には下記に挙げる種類があります。

血行不良による抜け毛

ストレスによって血行不良が生じると、脱毛の進行は加速します。

体が緊張状態に陥ることで交感神経が優位になると、血管の収縮が起こり血流は悪化。そして毛髪の形成に必要な栄養素・酸素が血によって毛根まで運ばれなくなってしまいます。

頭部の栄養素・酸素が欠乏した状態では、毛母細胞の分裂・頭皮の新陳代謝が正常に行われず抜け毛を引き起こしてしまうのです。

休止期脱毛症

休止期脱毛症とは毛の成長期が短縮され、すぐに休止期を迎えてしまう脱毛症。正常なヘアサイクルの場合、髪の成長期は2年から6年程度ありますが、休止期脱毛症の場合、成長期が数ヶ月程度で終わってしまい新たな毛髪も生まれにくくなります。

ヘアサイクルの乱れは血行不良・栄養不足によって引き起こされることが多くあります。ストレスはこの2つの要因を同時に引き起こし得るものなのです。

円形脱毛症

円形脱毛症とは円形・楕円形に髪が抜け落ちる脱毛症を指します。症状の度合いは、十円玉程度の大きさや頭部の広範囲で起きるもの、眉毛・まつ毛にまで脱毛が起こるものなど様々です。

この円形脱毛症を引き起こす要因として考えられるものが自己免疫疾患。自己免疫疾患とは、何らかの理由で自己の免疫細胞が正常な細胞を異物と勘違いして攻撃してしまう疾患です。つまり、自身の体を守るはずの免疫細胞によって毛母細胞が攻撃を受け、脱毛してしまうのが円形脱毛症なのです。

自己免疫疾患が起きる原因としては様々なものが考えられますが、その内のひとつとなるのがストレス。実際、2018年に行われたアイスランド大学の研究によるとストレス関連の障害を持つ患者は障害歴のない人と比べると自己免疫疾患に罹患する確率が上がることが示されています。参考文献:Association of Stress-Related Disorders With Subsequent Autoimmune Disease | Psychiatry and Behavioral Health | JAMA | JAMA Network

ストレスによって自己免疫疾患が起きるメカニズムは明確にされていないのが現状です。

ストレスによる抜け毛の対策方法とは

ストレスによる抜け毛の防止・回復のためには下記に挙げる方法が有効です。

適度な運動を心掛ける

適度な運動はストレスによる抜け毛を防ぐ上で効果的です。なぜなら散歩やジョギング、エクササイズなど軽い運動によって神経伝達物質であるセロトニンの分泌が増え、自律神経を整えることができるため。

実際、2014年の畿央大学の研究によると、運動によってセロトニンが増えることが示されています。参考:運動によるセロトニンシステムの活性化が不安を軽減する | 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター

適度な運動を心掛けることでストレス性の抜け毛を防ぐだけでなく、ストレスに負けない体作りをしていくことができるでしょう。

セロトニンとは

しあわせホルモンとも呼ばれるセロトニンは、精神の安定や豊かな感情、良質な睡眠などをサポートしてくれるもの。交感神経が優位になった時、ノルアドレナリン・ドーパミンが過剰にならないように調整することによって自律神経のバランスを整えてくれる働きがあります。

良質な睡眠をとる

良質な睡眠はストレスで優位になりがちな交感神経を和らげ血行を整えてくれる上、髪の形成を促す成長ホルモンの分泌も促進してくれるもの。特に入眠からの90分は眠りが深くなるタイミングとなり、成長ホルモンの分泌が最も盛んに行われます。ストレスによる抜け毛を防ぐためには、睡眠の質を上げることが大切なのです。

スムーズな入眠のために、起床時に朝日を浴びたり寝る前にアロマ・音楽などでリラックスしたりすることがおすすめです。文部科学省のホームページによると、朝日を浴びてから13時間後に睡眠を司るホルモン、メラトニンの分泌が始まるとされています。参考:第3章 健康なくらしに寄与する光 2 光の治療的応用―光による生体リズム調節―:文部科学省

就寝前のスマホの使用やカフェインの摂取、激しい運動などは良質な睡眠の妨げとなるため控えておきましょう。

メラトニンとは
メラトニンとは睡眠ホルモンという別名があり、体内時計を整えることによって入眠を促す働きがある。

栄養バランスの良い食事を摂る

ストレスによる抜け毛は、栄養バランスを整えることで改善していけます。なぜなら、ストレスを感じることによって髪に必要な多くの栄養素を消耗してしまうためです。

例えば、ストレスにより体内に生じた活性酸素を除去するためにメタロチオネインというタンパク質が生成されますが、この合成にケラチン合成に必要な亜鉛が使われます。また、抗ストレスホルモンであるコルチゾールを生成するにあたって大量に消費されるビタミンCは毛母細胞の分裂に必須です。ストレスによって消耗される栄養素は髪の形成にとって必要不可欠となる栄養素ばかりなのです。

ストレスによる抜け毛を防ぐためには、栄養のバランスを意識することが大切でしょう。忙しくて栄養の管理が難しい場合にはサプリメント・プロテインの活用をおすすめします。

正しいヘアケアを行う

ヘアケアは方法を誤ると頭皮の環境を乱し、ストレスによる抜け毛を進行させてしまう恐れがあります。

例えば、ラウリル硫酸・ラウレス硫酸といった合成の界面活性剤を使用したシャンプーは頭皮の皮脂を根こそぎ洗い流してしまうため、頭皮の乾燥・炎症を引き起こしてしまうことがあります。また、指先を立てて洗髪・頭皮マッサージを行うことで爪が頭皮に負担を与えてしまい、ストレス性の抜け毛をさらに進行させてしまうこともあるでしょう。

ストレスによってデリケートになっている毛髪・頭皮に対しては刺激の少ないヘアケアを行うことが大切です。

シャンプーであれば、アミノ酸系のものが低刺激であり優れた保湿効果を持つためおすすめと言えます。また、洗髪・頭皮マッサージの際は指の腹で優しく行ったり、ドライヤーを毛髪・頭皮から20センチ程度離して当てたりするなどの工夫をすると良いでしょう。

クリニックに相談する

ストレスによる抜け毛と見受けられても、その陰にAGAが潜んでいることも。AGAによる抜け毛の場合は、クリニックにて治療を受けることが1番の対策となります。

AGAにおける治療として挙げられるものが下記の5つ。

  • 内服薬
  • 外用薬
  • 注入薬
  • 自毛植毛
  • LED療法

AGAの治療は内服薬と外用薬の併用によって進められることが一般的です。また、内服薬・外用薬による効果を補助してくれる注入療法は、毛の形成を促す成長因子が配合された薬剤を頭皮に注射する療法となります。

他にも重度の薄毛に対して行う自毛植毛や持病によって服薬が困難な場合に有効なLED療法などがあり、状況に応じた治療法を選ぶことができるのです。

ストレスと抜け毛に関するよくある質問

ここで、ストレスによる抜け毛についてよく挙がる質問を紹介します。

Q.女性にもストレスによる抜け毛は起きますか?

女性にもストレスによる抜け毛はあります。なぜなら、ストレスを受けると脳が抗ストレスホルモンの生成に働き、エストロゲン・プロゲステロンといった女性ホルモンの分泌が減少するためです。

エストロゲン・プロラクチンには毛髪のハリやツヤ、正常なヘアサイクルなどを維持する働きがあります。これらのホルモンが減ることによって毛痩せ・抜け毛が生じやすくなるのです。

また、ストレスによって交感神経が優位になると血管の収縮が生じ血の流れが悪化してしまいます。このことで、髪に必要な栄養・酸素が十分に毛根まで行き渡らなくなってしまうのです。ストレスは女性の健全な毛髪を保つ上で大敵となり得るものなのです。

Q.ストレスを受けてからどれくらいの期間で抜け毛がおきますか?

一般的にストレスを受けてから3ヶ月程度で抜け毛が起きると言われています。なぜなら、脱毛はヘアサイクルに則って徐々に生じるためです。

まず、ストレスからくる血行不良などによって毛母細胞の分裂が突然滞ると、成長期の髪は瞬く間に休止期へと突入。そして休止期を経て髪が抜け落ちるまでの期間は一般的に3ヶ月から4ヶ月程度とされています。

突然ひどい抜け毛に苛まれた場合、3ヶ月前を振り返ってみると意外にも心当たりのある出来事があるのかもしれません。

Q.ストレスによる抜け毛は治りますか?

抜け毛の原因がストレスによる血行不良や栄養不足、ホルモンバランスの乱れであれば治る可能性が大いにあります。生活習慣や食生活、ヘアケア法などを改善していくことで抜け毛を根本から治していくことができるでしょう。

しかし、AGAと併発している場合、完治が困難であるのが現状です。なぜなら、AGAの要因は親から引き継がれた遺伝によるものが多く、生活習慣の改善などでは直接的なアプローチが難しいためです。

薄毛の家系であったり、頭頂部・前頭部を中心に薄毛が目立ったりする場合、AGAの可能性があります。思い当たる節がある場合、クリニックに一度相談してみると良いでしょう。

Q.10代でもストレスによる抜け毛は起きますか?

10代でもストレスによる抜け毛は起こり得ます。若くてもストレスで交感神経が優位になることによって血行不良・栄養素の消耗が生じてしまい、毛髪に必要な栄養素が行き届かなくなることがあるのです。

例えば、10代は学校生活での人間関係や受験、親子関係などにおける避けられないストレスを抱えがちです。また、周りの目が気になる思春期を迎えると無理なダイエットに走ってしまうこともあるでしょう。

10代でも気づかない内にストレスを溜め込むことによって、抜け毛を引き起こしてしまう可能性があります。

Q.ストレスで髪の毛が抜ける病気はありますか?

脱毛症という病気はストレスのみによって引き起こされるのではなく、複合的な要因があるものです。なぜなら、ストレスによって生じる血行不良や栄養素の消耗、ホルモンバランスの乱れは他のあらゆる事象からも起こり得るものであるためです。

例えば、睡眠不足や栄養の偏り、加齢なども脱毛症を引き起こす要因として考えられます。脱毛症になってしまった場合、一度ご自身の生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。

Q.ストレスによる抜け毛が回復する期間はどれくらいですか?

ストレスによる抜け毛が回復して正常なヘアサイクルに戻るまでは半年から1年程度かかります。なぜなら、成長期にあるはずの毛が短期間で退行期を迎えてしまう誤ったサイクルを正常化するには、ゆっくりと時間をかける必要があるためです。

新しく生まれた髪が太く長く成長していけるように、血流の改善や栄養バランス、頭皮ケアなどを意識した生活を続けていくことが大切でしょう。

Q.男性はストレスで抜け毛が起きやすいですか?

男性はストレスを感じることによって抜け毛が起きやすくなります。なぜなら、AGAの進行を抑制してくれる亜鉛がストレスによって大量に消耗されてしまうためです。亜鉛が不足することによって、毛根に脱毛因子が増えて抜け毛を引き起こしてしまうのです。

また、ストレスは血行不良を引き起こす要因でもあるため、AGA・その他脱毛症の進行を早めてしまう恐れがあります。

まとめ

今回はストレスによる抜け毛の特徴や種類、対策などについてお話しさせていただきました。改めて、本記事の重要ポイントを下記にまとめます。

  • ストレスによる抜け毛かどうかは抜けた毛量や形状、毛根の状態などの特徴によって判断できる
  • ストレスが関係している脱毛症にはAGAや休止期脱毛症、円形脱毛症などが挙げられる
  • ストレスによる抜け毛の対策方法としては、血流の改善やバランスの取れた栄養の摂取、クリニックでの治療などが挙げられる

本記事を通して、ストレスによる抜け毛に悩む方々が正しい対策法を知り、健全な髪を目指していけるサポートができれば幸いです。

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